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バーデン・バーデンの夏

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(2008/05)
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ドストエフスキーの2番目の妻アンナが書いた日記を読みながら、
ドストエフスキー(長いので以下「ドス氏」)ゆかりの場所への旅をする「私」。
ユダヤ人で、はっきり言って「おたく」な位の、ドス氏マニア。
どこかのドアひとつみても、「これは「罪と罰」のあのシーンのドアに似てるかも」なーんて思っちゃう。
しかし、ドス氏はあんなに小説の中では虐げられる人々に慈悲深いのに、超ユダヤ人嫌い。
作中にも「あのユダヤ人どもめ」というような表現多数。
「私」はユダヤ人なのにドス氏を愛してやまない。何故なのか、本人にもわかっていない。

特徴的なのが、一文の長さ。句読点も少なく、「-」←ダッシュでつながれた文。
しかも、アンナの日記の内容・ドストエフスキーの心象風景・「私」の思っている事、
それらがぐるぐると、らせんを描くようにつながっている。
最初は読むのがつらくて、息苦しくなった。
でも、自分が旅行中に本を読んでいるときって、
まさに意識状態は「小説」→それに対する自分の考え→今現在起こっている現実<例えばどこの駅についたとか>→「小説」と、らせんを描いているなと思い、これってすごい文章かも!!と思った。

ドストエフスキーは博打に狂っていて、アンナの服や結婚指輪も質に入れて、ルーレットに狂う。
アンナはそれでも夫を見捨てずにただひたすら許す。
私からしたら、「こんな人、いくら天才でもかなわんわ」って感じだけど。無償の愛ですな。
物語は、サンクトペテルブルグのドス氏の臨終を迎えたアパートで終わる。
久しぶりに、今までにない物を読んだ。



テーマ : 読書メモ
ジャンル : 本・雑誌

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